あれから1週間
大きな地震ではありましたが、直下型だったので、被害は本当に限られた地域のみでした。
その地域が、中心街であったため、悲惨なことになってしまいました。
現在ワナカはクライストチャーチから多くの人が訪れ、人口が増えています。
クライストチャーチにいた旅行者はもちろん、親戚縁者を頼って、一時的に避難してる人もたくさんいるようです。
体も家も無事であっても、オフィスがなくなったり、仕事が出来る状況ではなかったり・・・
悲しい出来事ではありましたが、思わぬ家族との時間や休暇を楽しんだりするところは、さすがにNZ人です。
自分にできることは精一杯する、できないことはできないので、あとは自分の時間を大切に過ごす。
日本のような自粛ムードはありません。
でも、それは決して心が無いわけではないのです。
私は、家にあった余分な掛け布団、シュラフ、ブランケットなどを寄付しました。
仕事先には、被災地から来ている人もたくさんいるでしょうから、美味しいコーヒーとくつろげる時間を提供できるように。
あとは普通に釣りや買い物をしています。
それくらいしか、今の私には出来ないですからね。
地震から1週間経った昨日の12:51、国全体で、黙祷を捧げました。
朝のニュース、朝刊でも、本日12:51分に2分間の黙祷をしてくださいと伝えていました。
特にどこかで集まる必要は無く、自宅でも、車中でも、どこででも、その時間には各自2分間黙祷してくださいとのことでした。
私は、その時間仕事をしていました。
12:51、お店でかけている音楽を止めました。
多くのお客さんが居たのですが、全員が手を置き、黙祷したのです。
2分間の黙祷。
NZ国内で、その2分間に声を発した大人は何人いたのでしょうと言う静けさでした。
それはとても長く、こみ上げるものがありました。
涙は流しませんでしたが、うるうるして鼻水がでました。
被災した方達や街を思ったのももちろんですが、国民全員で、2分間の黙祷を実行できるこの国のすばらしさを感じました。
日本でもできるのかなぁと思います。
実は、この2分間にクライストチャーチにいる日本のマスコミの方が取材の声を発したと聞きました。
もしそれが事実であれば、とても残念ですね。